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【甘木歴史資料館】
甘木歴史資料館の写真
 甘木朝倉医師会病院から国道386号線を甘木市内へ戻り、石の橋交差点より左折して進むと左手に薄茶色の近代的な建物、総合市民センター「ピーポート甘木」が見えてきます。
 その裏手に、長い塀に囲まれた白壁土蔵風作りの建物「甘木歴史資料館」がありました。丁度桜の時期と重なり、満開の桜を眺めることができました。白壁に白桃色が映え、大変美しい光景でした。
 この資料館には、数々の遺跡が点在する甘木の考古学的な資料や、民俗、郷土産業、歴史に関する資料が展示されています。
 資料館に入り、階段を昇って行きますと、「第一展示室」と「第二展示室」に分かれていました。

◆第一展示室 ◆
┗歴史のコーナー
春朔のコーナーの写真
 第一展示室の中で圧倒的な存在感を示しているのは、やはり緒方春朔の肖像画です。真っ白な長いあごひげをはやし白髪を後へ撫で付けたお顔は、聡明かつ柔和で、また上品さも漂う好々爺といった感じでしょうか。
 肖像画の隣には、甘木市在住の版画家佐野至氏の作品で、寝込んだ患者の回りで家族や春朔らしき人々が看病している様子を描いた版画が展示されています。
また、その下には薬の調合に使ったとされる「薬研(やげん)」などの道具が数点と「秋月郷土館」に展示されていた春朔の著書「種痘必順辨」の写しや、数冊の著書、文献などが展示されていました。
 実際に当時の古い医療器具などを見ますと、歴史の中の人物がなんだか身近に感じられます。

春朔の著書の写しの写真 春朔関連の著書の写真1 春朔関連の著書の写真2

醫宗金鑑
 展示はされておりませんが、ここには春朔が研究した『醫宗金鑑』(中国から輸入)があります。甘木歴史資料館の吉田東明氏の案内により保管場所へと向かいました。

『醫宗金鑑』の詳細なページへ

┗民俗のコーナー

民俗のコーナーの写真  第一展示室へ入ってまず目に入ったのは、直径1.5mほどの「足ふみ水車」でした。
 農村の風景、四季の移り変わりが鮮やかに一枚の絵の中に表現されている「春秋耕稼図」や、農業やお正月やお祭りなどの年中行事に合わせた農耕具や祭礼用具などが展示されており、ノスタルジックな雰囲気でした。
 生活感のある道具類に混じって、時代的な冷蔵庫が並んでいたのが印象的でした。
 また「歴史のコーナー」には、治水に関する資料も展示してあります。
 甘木市は平成7年度、国土庁が選定している「水の郷」に認定されたそうです。
 この地域では古くから治水に工夫を凝らし優れた水環境を作ってきており、このコーナーにも「朝倉三連水車模型」や「従上座川筋博多迄堀川目論見図」という絵図などが展示されています。


┗郷土産業のコーナー

郷土産業のコーナーの写真 甘木の基幹産業は現在も農業なのだそうです。特産物は葛製品、水前寺海苔、草木染めなどです。(お土産品でもよく見かけました)
 その昔は櫨の実を原料とする生蝋作りなども盛んに行われていたようで、製造の様子や道具などが展示してありました。
 養蚕の道具、明治から大正時代にかけて繁栄した甘木絞りの製品や用具などの特産品に関する資料が展示してあります。

次は歴史資料館 第二展示室
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